AIとの協業で求められるスキル
作成日時:2025-07-19
更新日時:2025-07-19
AIの発展により、スキルは不要となるか
No。スキルは必須である。
AIは道具であり、その道具を適切に扱えるかは扱う人間のスキルに依存する。
例えば、プロギタリストが所有するギターを使っても、素人がプロ同様の演奏をすることはできない。
ゴミのようなプロンプトやコンテキストをAIに渡せば、生成される回答や成果物もまたゴミである。
Garbage in, garbage out - Wikipedia
AIを効果的に活用するには
適切なコンテキストを構築し、それをAIに渡すことが重要である。
参考: Context Engineering
適切なコンテキストを構築するためには、以下のスキルが求められる。
高度な自然言語能力
- 自身の考えを文章として正しく表す能力
- 汚い文章は読み手の認知負荷を高める
- AIの回答を適切に理解する能力
広範な知識
- 技術の存在を認知していなければ、AIに最善の提案や質問もできないし、AIの回答も理解できない
- 深さよりも広さが重要
- 「既知の未知」を増大させなければならない
現状を分析する能力
- 求められているものを正確に把握し、コンテキストに含める能力。
常に求められる普遍的なスキル
これらのスキルは対AIに限らず、対人間においても同様に求められる。
設計書やチャットの文章が滅茶苦茶ならば、意図を明確に伝えられない。
知識が無ければ顧客に良い提案をできない。
つまり、これらは昔から求められている普遍的なスキルである。
仮にAIの発展によってシステムエンジニアという職業がなくなったとしても、ここで培ったスキルは他の領域で役に立つ。