質問の仕方に関して
作成日時:2023-03-08
更新日時:2024-03-08
新人向けの質問の仕方に関する話。
あくまで個人的な考え。自分も出来ていないけど棚に上げて書く。
1. 技術の質問は基本的にするな
たいていググれば答えが出てくるし、マニュアルを読めば書いてある。
事あるごとに出向先のプロパー / BPに初歩的な技術の質問をするのはよろしくない。
なので技術の質問は基本的にするな。自分で調べる。
質問をしてもいい例外はある。
- どうしても分からないとき
この場合は他人に聞くのもいいが、制限時間を自分の中で設ける。
「10分以上調べても分からなかったら誰かに聞こう。」みたいな感じで。
何時間も調査で時間を潰すくらいなら早い段階で誰かに聞いた方がいい。 - 出向先の技術が余りにもマニアックor独自のものの場合
ググっても出てこないから、そこは誰かに聞くしかない。 - それがあまりにもシステム全体に影響を与えそうなものの場合
念のため識者に聞いておく。 - 自社の社員とかメンターになら幾らでも質問すればいい
など。
2. 要件 / 仕様に関する質問はいくらでもしていい
仕様を理解せずに作業しても要件通りの成果物が出来るわけない。
理解できるまでいくらでもリーダーなりPMなりに聞くと良い。
ただし聞く前にプロジェクトのドキュメントを調査してから聞く。
質問しようとしていることが既にどこかに文書化されているかもしれない。
何度も同じことは聞くな。1回聞いたらメモする。
聞く場合は、後述の質問の仕方を踏まえて聞く。
3. 質問の仕方
主題をはっきりさせ、具体的に質問する。
チャットならば
【◯◯の件に関して】
~で~が~なのですが~でしょうか。
もしかしたら~ですか?
- 1:一番最初に質問の主題を分かりやすく記載。
- 2:5W1Hで内容を簡潔に書く。
- 3:基本的に上記だけで充分だが、自分の意見を追加できるならgood。
最後まで読み切らないと話の主題が理解できない質問はよろしくない。
1行目に主題を書いて、読み手にどのジャンルの質問かを把握させる。
チャットにせよ、会話にせよ、“何を聞きたいか” 話の主題をハッキリさせておく。
また、全体的に質問される側の負担を減らすように記載する。
- 質問に対する質問が発生しないようにする。
- 質問のやり取りが最小にする。
質問文が具体性に欠けると、それに対する質問を質問される側がしなければならない。
その分、チャットによるやり取りが発生し、お互いに時間を消費する。
上記のチャット例で、3行目で追加した意見が正しかった場合、
質問される側は「はい」の2文字だけ返答すればいいから楽。
4. 会話に関して
個人的な考えだが、会話は質問する者 / される者お互いの時間を消費するからしたくない。
基本的に質問はチャット形式で行いたい。
チャットなら相手が書いている時間に別の事が出来るし。
(「会話が何より大事!」みたいな開発のやりかたもあるので、それはそれでいいが。)
チャット / 会話どちらで質問をすべきかを考える。
下記なら会話でもいいと思う。
- チャットで説明できないような複雑な内容の場合
- リアルタイムな回答が欲しい場合
- 大量の質問がある場合
とか。
もし会話を選択した場合、事前に会話依頼を出す。
(緊急の場合はともかく、いきなり通話をかけるのはNG。)
会話依頼もチャットと同じく、主題をハッキリさせる。
【◯◯の件に関して】
◯◯に関して会話したいのですが、
15時から30分ほどお時間よろしいでしょうか。
- 会話の主題を書く。
相手からすれば、そもそも会話をする必要がなく、チャットで済む質問内容かもしれない。
会話を始める前に、質問相手に対して事前情報を与える役割をなす。
事前情報が無く事象を把握出来ていない状態の人間に対して質問をしても分からんでしょ。 - 時間を明確に。
質問相手はこれから予定があるかもしれない。
事前にどれだけ時間を使うか言っておく。
「ちょっと会話いいですか?」という聞き方は個人的にNG。
そのちょっとは本当にちょっとなのか。
5. フレームワークを使用する
相手が確実に話を理解できるよう、フレームワークを使用して認知負荷を下げる。
- BOSCAR
- PREP
- STAR
- SDS
6. アンチパターン
愚痴を箇条書き。
- 会話中に別の話を始める
だいたい元の話に戻ってこれないので、今の話を終わらせてから話す。 - あやふやな表現
1つの文章で複数の受け取り方ができるような表現はNG。 - 指示語(こそあど言葉)の使い方
自分にとっての「これ / それ / あれ / どれ」が相手も同じものを認識していると思うな。
「このモジュールのアレに関してですが~」
↑質問する側 / される側でどのモジュールのどの機能かの認識が一致している保証はない。
指示語は使わず具体的に。 - 答えの出ない質問
- ゴールのない質問
- そもそも聞く相手が間違っている質問
- 主題が無い質問
- 話の主題がコロコロ変わる
- 具体性に欠ける質問
- 文章を全部読まないと主題が分からない上に冗長な質問
- 文章に主語 / 目的語がない。