マインドコントロール
作成日時:2025-08-03
更新日時:2025-08-03
マインドコントロールに関するメモ。
※本メモは個人的な考察であり、他者の自由意思を侵害する目的で作成されたものではありません。
プラグマティズムとマインドコントロール
表題に関する個人的な考え。
プラグマティズムにおける「真理」とは”自身の経験と社会の連帯”である。
ならば、対象の経験を歪め、属する”社会”を狭めて視野狭窄状態にすれば、思い通りの思想を植え付けられるのではないか。
対象にとって、知覚できるものが世界であり真理である。
洗脳するならば、対象を上記の状況下に置く。
社会を狭める
洗脳対象に対し情報を与えない。または過度に情報を与える。
前者は、自身の状況が異常であることを気づかせないため。
比較対象が無いから異常か正常かの判断がつかない。
後者は、大量の情報を与えることで思考力を奪う。
コンテキストウィンドウオーバーフローと同様。
経験を歪める
自らの意思で行動させることが重要である。
成功体験を積ませる。
行動を強制してはならない。
暴力などにより行動を強いることは手っ取り早く簡単だが、綻びが発生する。
強いる方法が実行できなくなった場合、綻びから対象の洗脳は解ける。
洗脳されている人間は、自身が洗脳されていると認識していない。
自らの意思で行動しているため。
自ら行動を起こすように誘導しなければならない。
自身の行動を正当化させる。
訪問販売における例を2パターン記載する。
※大雑把なのはご容赦いただきたい。
パターン1:
A「これを買ってください。買うまで帰らないよ。」
B「うざったいな」
パターン2:
A「あなたのために来ました。これを買えばあなたのXXXは良くなる。」
B「この人は私のことをわかってくれている。私のXXXのために買いましょう。」
前者は強制しているため反発が発生している。
後者は自らの意思で購入している。
自身の行動を正当化する理由を与えること。
価値を与える。特別だと思わせる。
追い込む
追い込まれると価値観は変容する。
大炎上しているプロジェクトで普段通りのプロセスで開発するか?
適度に追い込み、既存の価値観を破壊してから植え付けたい思想をインプットする。
弱っている時は思考力も低下しているので、洗脳しやすい。
しかし、追い詰めすぎてはいけない。生かさず殺さず。
オペラント条件付け。
思想通りの行動には褒章を、それ以外には罰を。
思考させない
「営業は顧客からの連絡には迅速に応答しろ」というのをビジネス関連の書籍で見たりする。
これは迅速に応答することで顧客に思考させないような作用がある?
他社への連絡を断たせる→視野狭窄にする。
迅速な返答→自身を大事にしている、と思わせる。
欲求を紐づかせる
欲求を満たすために、人間は物事を都合よく解釈する。
ゼロカロリー理論みたいな。
これを利用して、植え付けたい思想と欲求を結び付ける。
自身の行動が正当化される。
後戻りをさせない
“それ”を信じ続けていなければ、これまでの自分の行動が無意味なものとなるようにする。
過去の自身の行動を正当化できなくなるから、信じ続ける。
Q. なぜ”偽”を信じる?
A. 信じたかったから。
もはや、信じるか信じないかは本人には関係ない。
信じ続けなければならない。
洗脳されたくないならば
逆のことをする。
広い視野を持ち、すべてを常に疑うことをやめないこと。
客観的思考を持つ。「正しさ」を追求する。
自分自身は特別な存在ではないことを自覚する。
組織を健全な状態に維持したいときも同様。
さもないと組織の「正しさ」が歪む。
常に思考しろ。
プラグマティズム的に常にその時点における真理を思考することが大事。
正当化
正当化が洗脳のカギと思う。
人間は未知を恐れる。
人間は意味を求める。
それらにそれっぽい意図を与えてやれば、都合よく解釈する。
思考を誘導できる。
人間は正当性を求める。
それの真偽は問わず。
何もないやつ
「何もないやつ」は洗脳しやすい。
「何もない」が故に、常に何かに不満を持っている。
その不満と植え付けたい思想を紐づける。
不満→「〇〇のせい」と植え付ける→〇〇を攻撃。のように。
XXXだからYYYされるのは当然なんだ。
というように正当化させる。
個人的な考え
ポジティブにコントロールする、が個人的な結論。
ネガティブ(暴力など)によってコントロールしようとしても、いずれは破綻する。
ポジティブなコントロールならば、対象自らの意思で意図した行動をとってくれる。
コントロールせずにコントロールする。
仕事・組織における考え
何かを相手にしてほしいときは、明確に意図と目的を説明すべきである。
何か新しい取り組みをしたい、組織に新しい文化を作りたいときなど。
納得できる理由の提示。
これ即ち、自身が与えた情報が相手の中で正当化されたとも言えるか。
相手を納得させることもマインドコントロールの一種かもしれない。
(→「価値、原則、プラクティス」の概念)
上長からの強制的な命令や、パワハラのようなネガティブなコントロールはいずれ破綻する。
法的にも。
「やってはいけない」を植え付ける
不正のトライアングル
- 機会
- 理由
- 正当化
機会と理由はともかく、正当化を防ぐ。
悪は悪であることを日ごろから刷り込む。
横領は犯罪である。
セキュリティを軽視するのは悪質である。
情報連携を怠るのはおろかである。
正当化をさせない。
企業倫理研修はポジティブなマインドコントロールといえる。
個人的なまとめ
納得させる。
これがシンプルで、ポジティブで、円満なマインドコントロール。
なお実践は困難。
意図を明確に伝えることが重要。
下記を学んでいけ。
- ドキュメントライティング
- コミュニケーション
- 心理学
- ロジカルシンキング
ツール
ドア・イン・ザ・フェイス
大きな要求のあとに小さな要求を出す。
罪悪感から要求を受け入れやすくなる。
フット・イン・ザ・ドア
最初に小さな要求を通してから、徐々に大きい要求を通す。
バンドワゴン効果
多くの人が支持しているものや行動に、自分も同調したくなる。
サクラ。
アンカリング効果
最初に提示された情報が、その後の判断に強く影響を与える。
好意の法則
人は自分が好意を抱いている相手の意見や要求を受け入れやすい。
返報性の法則
人から何かをしてもらうと、「お返しをしなければならない」と感じる。
一貫性の法則
人は、自分の言動や信念に一貫性を持たせようとする。
一度「はい」と言ったことに対して、その後の行動も一貫させようとする。
Yesセット
回答がすべてYesになるような質問をする。
「自分を理解してくれている」と思わせる。
サンクコスト効果
これまでの投資が無駄になるのを避けようとして、さらに投資を続けてしまう効果。
ミラー効果
相手の行動や態度を模倣することで、相手との親近感や信頼感を高める。