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はじめに認知ありき

作成日時:2025-11-01
更新日時:2026-03-15

概要

ナレッジマネジメントについて考えたことを時系列で記載したもの。
特にまとまってはいない。

各章の概要

  1. ナレッジマネジメントに関して
    • 自社にナレッジマネジメントの重要性を説くために書いた文章。
    • 私のナレッジマネジメントに関する思想が書かれてある。
  2. Y理論と正当化
    • 以前から人を動かすには正当化すべき理由を与えればいいと考えていた。
    • その後、Y理論を知り、調べたときに書いたメモ。
  3. コンテキスト
    • 1と2について考えていたら、システムエンジニアの各作業におけるベストプラクティスには、総じてコンテキストの共有が含まれていることに気づいたときのメモ
  4. 認知
    • 1から3を合わせて考えてみた結果、“概念の認知”の重要性を再確認したときのメモ

1.ナレッジマネジメントに関して

組織内において適切に情報を共有する体制を作りたい。

人間が何かしらのアクションを行う場合、アクション対象の認知が前提条件となる。
概念を認知しなければ、その概念に対するアクションを行うことは無い。
アクションは情報ありきである。

会社の思想、単価向上のテクニック、実装のベストプラクティス、顧客との良い付き合い方、etc。
これらの情報が共有されない、つまり概念を認知しないならば、社員がこれらの概念に沿った行動をすることは無い。

各個人が自主的に学習をすれば概念を認知できるが、それは個人に閉じており、組織としては何もナレッジが蓄積されない。
属人化の温床となりうるし、その個人が退職した場合、組織には何も残らない。

各個人の努力に頼るのではなく、組織側から概念を認知させる体制が必要だと考える。
個人の努力と組織体制の相乗効果により、スキルを向上させる。

以前「社内で倫理研修をしたらいい」と提案をしたところ「押しつけになってしまう」という回答が来たが、押しつける気は一切ない。
現時点においては、「情報を提供をすること」だけを目的としている。
概念を認知してアクションを起こすか否かは、各社員の判断に委ねる。
(→ワード:野中郁次郎, SECIモデル, 暗黙知, 形式知)

概念を認知しなければ、その概念に対するアクションを行うことは無い。

「概念を認知しているか否か」
これが重要であり、まずは認知を促す体制づくりを行わなければならないと考える。

2.Y理論と正当化

人を動かすには「正当化できるもの」を与えることが重要だと考えた。(→マインドコントロール)
「正当化できるもの」は”理由”だったり、“背景”だったり、“メリット”だったりする。
“なぜ”を提示する。
この考えはY理論と接続できそう。

3.コンテキスト

システムエンジニアの各作業におけるベストプラクティスには、総じてコンテキストの共有が含まれていることに気づいた。

システムエンジニアの仕事において、

PBIに”顧客の/機能が必要となった”背景を書く。
ADRに”なぜこう構築するか”という背景を書く。
設計書に”なぜこう設計したか”という背景を書く。
コメントに”なぜこう実装したか”という背景を書く。
LLMに対し、適切な回答を得るために”コンテキスト”を記載する。
顧客と合意形成をするために、互いの背景を伝える。
人を納得させるために背景を伝える。
人を動かすために正当化できるものを与える。

「コンテキストの提供」という行動こそが、仕事を円滑に進めるための必要条件の気がしてきた。

4.認知

コンテキストも情報である。
なんだかんだ書いてきたが、情報の共有(ナレッジマネジメント)と認知こそが仕事において重要ではないか。

福音書じゃないが、仕事は「はじめに認知ありき」だと感じた。

背景を認知する。
概念を認知する。

背景を知らなければ、適切な行動を起こせない。
概念を知らなければ、行動すら起こせない。

情報は組織の血液や空気であり、それなくして改善は成しえない。

はじめに認知ありき

問題を認知しなければ、改善は発生しえない。
→マグレガー、正当化によるマインドコントロール

プラクティス

結論

“適切な”情報の取得を目指す。
“適切”は状況による。

個人としては、既知の未知の増大。
集団としてはナレッジマネジメント。

その他

KM

はじめに認知ありき

無ければ正しい判断ができない

認知を効率的に促すのがSECIモデルかもしれない。
SECIにおいて明確に意図を伝える一手法として「価値・原則・プラクティス」の概念が使えるかもしれない。
※意図的に曖昧に伝えることで、考えさせることも必要だが。

正しさを追求するための経験と学習。
場があっても考えようとするメンタルモデルが無いならば意味がない。
バイアスの排除と「価値・原則・プラクティス」の概念はメンタルモデルの構築に役立つのでは。

はじめに言葉ありき

形式知の認知は言葉から。
暗黙知も知識労働においては、おおよそ対話=言語で伝達する。
「はじめに認知ありき」より「はじめに言葉ありき」かな。
故に「伝わる言葉」を。

だから哲学と認知心理学と言語学を学べ。

はじめに

はじめに認知ありき。
概念を認知しなければ、それに沿った行動を起こす可能性は低い。

近所のラーメン屋の存在を認知していなければ、そのラーメン屋に行く可能性は低い。
面白いガジェットの存在を認知していなければ、そのガジェットを買う可能性は低い。
「きれいなコードを書く」という概念を持っていなければ、きれいなコードを書くためのアクションを行う可能性は低い。
「会社の売り上げを増加させる」という概念を持っていなければ、そのためのアクションを行う可能性は低い。
つまり、何らかの行動する場合、その概念の認知が先んじて行われなければならない。

これからコーディング原則を何個か紹介する。
目的はその原則の存在の認知である。

詳しく説明する気はない。
実践しろとも理解しろとも思わない。
ただ、概念を認知してほしい。

おまけ

何らかの行動を行う場合、その概念の認知が先んじて行われなければならない。

私がtechチャンネルを開設したり、技術Wikiを書いていた目的はこれである。
概念や情報を共有する場が必要だと考えた。

概念を認知しなければ、アクションが発生しない。
技術の存在を認知しなければ、それについて学習することはない。
その技術をLLMに質問するというアクションすら発生しない。

アクションの発生機会や幅を増やすには、「詳しくは知らないが、それがあることを知っている」状態を増やす。
個人的にこれを「既知の未知の増大」と呼んでいる。
詳しくは説明しないが、「既知の未知の増大」には下記の利点がある。

メモ

語用論(Pragmatics)は、言葉の「文字通りの意味」だけでなく、具体的なコンテクスト(文脈)において、
話し手が意図をどのように伝え、聞き手がそれをどう解釈するかを研究する言語学の分野

認知科学(Cognitive Science)は、人間を中心とした「知性」や「心の働き」を解明しようとする学際的な学問領域です。
1970年代から確立され、心理学、人工知能(計算機科学)、言語学、人類学、神経科学、哲学といった様々な分野が交わることで、心のメカニズムを研究しています。